新学期はキミを

湊の一年生




入学式の日





俺は、あの時の君が入学してくる事を願って朝早くに登校した。



推薦で入学したから朝練をしている部室に顔を出さなければ行けなかった。



どの道、早くに登校する事に変わりはなかったが……
登校してくる生徒が見えるところをキープしたかった。



あの子は本当に、この学校に入学して来るんだろうか……


名前も知らないから……



運命とかってやつを信じて、



俺は校門を通る生徒をチェックしていた。
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