新学期はキミを
湊はスポーツバックを肩に掛けると、雪に目もくれずに秋斗の方へ歩き出した。
秋斗は雪の方を向き、手の平を向けながら話しかけてくる。
「 ゆきー! 今日はサンキューな!」
「 お疲れ様ー‼︎ 次も応援来るからレギュラー取ってね!!」
二カッと、笑うと湊と何やら話しながら帰っていった。
「 湊くん、雪の事気になってるのかと思ったけど、やっぱり、素っ気ないね!」
「 え…!?あ……うん!ないよ!」
雪は、何となく、さっきまでの湊とのやり取りを咲には話さなかった。
( 湊くん、挨拶もなしで帰っちゃったし…、私なんかと話してたの知られたくなかったのかも。)