あなたと恋の始め方①
私と小林さんが向かったのは駅の近くにあるイタリアンレストランだった。何度も目の前は通ったことはあったけど、最寄りの駅というのもあり、ここで食事をしたことはなかった。店に入ると思ったより混んではいたけど、小林さんと私は店の真ん中あたりに座ることが出来た。
「何にする?」
「オーソドックスに魚介のクリームにしようかと思います」
「俺はボンゴレにしようかな。でも、一緒にピザも頼もう。美羽ちゃんも半分くらい食べれるならもう一枚頼むけど?」
二人でパスタを食べた後にピザを二枚はないだろう。ガッチリとした体躯だから、エネルギーの消費もいいのかもしれないけど、私はピザは頑張って食べても一切れが精一杯。それにしても小林さんの食欲には驚く。あんなに食べているのに太らないのが不思議でならない。
「一切れだけ貰えますか?」
「勿論」
一日を締めくくる時間としては十分に楽しいものだった。
店を出ると、小林さんは何も言わずに私のマンションの方に歩き出した。
「駅、反対ですよ」
「それくらい知ってる。美羽ちゃんのマンションまで送る。初めてのデートだから、きちんと美羽ちゃんのマンションまで送らせて貰ってもいいよね」
何度も一緒に出掛けたし、何度も一緒に食事にも行った。
でも、今日は今までと違うと改めて思う私がいる。私は前を歩く小林さんの横に急ぎ足で行くと、ゆっくりと横を並んだ。すると小林さんは極々自然に私の手を握ったのだった。
「何にする?」
「オーソドックスに魚介のクリームにしようかと思います」
「俺はボンゴレにしようかな。でも、一緒にピザも頼もう。美羽ちゃんも半分くらい食べれるならもう一枚頼むけど?」
二人でパスタを食べた後にピザを二枚はないだろう。ガッチリとした体躯だから、エネルギーの消費もいいのかもしれないけど、私はピザは頑張って食べても一切れが精一杯。それにしても小林さんの食欲には驚く。あんなに食べているのに太らないのが不思議でならない。
「一切れだけ貰えますか?」
「勿論」
一日を締めくくる時間としては十分に楽しいものだった。
店を出ると、小林さんは何も言わずに私のマンションの方に歩き出した。
「駅、反対ですよ」
「それくらい知ってる。美羽ちゃんのマンションまで送る。初めてのデートだから、きちんと美羽ちゃんのマンションまで送らせて貰ってもいいよね」
何度も一緒に出掛けたし、何度も一緒に食事にも行った。
でも、今日は今までと違うと改めて思う私がいる。私は前を歩く小林さんの横に急ぎ足で行くと、ゆっくりと横を並んだ。すると小林さんは極々自然に私の手を握ったのだった。