I'm crazy about you.


『今お前んちの近くの公園にいるからさ』
「え?どうして?」
『どうして?』

驚いて口から飛び出した言葉に、京輔から再び発さられる怒りの雰囲気。



『お前が…怒ってんのか連絡もしてこねぇから気になって来たんじゃん』

吐き捨てるように言われて、胸が詰まった。




「別に…無理してくれなくてよかったのに」

仕事で忙しいのは京輔のせいじゃない。それくらいは私だって分かってる。
ただちょっと寂しくて、会いたくなるのは好きだから。
だから、私の為に無理なんかして欲しくない。




ただ一日のうちどこかで、ちょっとだけでも私を思い出してくれて、おはようでも、オヤスミでも、短いメールをくれればいいの。
京輔からメールをくれれば私を思い出してくれたって事にもなるでしょ?
勿論会いに来てくれたのは嬉しいけど、京輔の身体も心配。




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