手のひらサイズ

負けない。

祐希ちゃんと仲良くなり、
私の失敗は、寸前でいつも阻止された。


「田中さん?あなた…。私完敗だわ。」
「佐々木さん…。専務が好きだったんですね。ごめんなさい。でも、私、
負けられませんでした。彼がすきなんです。だから…。」

「私、昨日、専務に怒鳴られたわ。
瞳を苦しめるやつは、仕事が出来ようと
席はなくなると思えって。
気持ち伝えたの。でも、振られたわ。」

そんなの時、
祐希ちゃんが、
「佐々木さん…。あの。サービス課の
笠井部長が花絵に会いたいって伝えろって。花絵が来るまでずっと待ってるって

「笠井!!あいつ同期なんだけど。
付きまとってきてウザいんだよね〜。」
「笠井さん…きっと、佐々木さんの事好きなんですよ。」

「だって、顔はまあイケメンだけど、
すぐ泣くんだもん。弱虫で!イライラ
するんだけど。仕方ないか。行ってやろう。うん。そうしよう。」

「ねぇ。結局好きなんじゃんね!」
「ねぇ!ふふふ。」

あれから、なんだかんだ言いながらも
ラブラブ見たい。だって左手薬指に
リングを見つけたもの。

祐希ちゃんと誓ったの。
負けられませんってね。

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