手のひらサイズ
震えながらも、俺をしっかりとって見つめ、「竜樹…。私、戦うよ。もう逃げない。
強くなる。私に勇気を下さい。」


決死の覚悟だと思った。

「お前は、1人じゃないんだぞ!
みんなが居る。みんなで戦おうな!」


その夜、瞳は、俺に
「竜樹…。抱いて…。全身で竜樹を感じたいの」
「瞳…。愛してるよ。誰よりも、お前を
大切なんだ。守る!心配するな!」

いつもより濃厚な蜜な夜を過ごした。


信次から進展があったと報告を受けたのは、それから5日程経った頃だった。


カメラに写る男。
「こいつ!」

「クリスタルグループの佐竹ヤスオ
34歳独身だ!お前達ここに仕事で行ってるよな?こいつ、その時、瞳ちゃんの事
見て好きになったらしい。
彼女に書類届けに行かせた事あるだろ。
後つけたみたいだ。でマンション知ったんだ。管理人の話だと、瞳ちゃんからの依頼でガスの点検をやりに来たが留守で出来ないから部屋の鍵を、開けてくれと言われて、本人の確認をさせてくれと管理人室を空けてる間に、スペアキーの、型をとってキーをつくったらしい。
そのキーを使い中に入っていた。

ドアに付いた指紋と盗聴器に付いた指紋すべてがあいつの仕業だと
証明した。」

その後、クリスタルグループに捜査員が
行き、佐竹ヤスオは、逮捕された。


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