太陽みたいなきみと。

「帰るか・・・。」

同じことが繰り返される毎日が、憂鬱だ。そう思い始めたのはいつからなんだろう。

授業で配られた数学の課題プリントをなんとなく教室に残って、それを終わらせたばかりのわたしはまた、つまらないことを考える。

部活にでも入ったら少しは変わるのだろうか。いや、変わらないか。


なんとなく、窓の外を見てみる。
そこにはサッカー部がグランドの中を走り回りボールを追いかける姿があった。

みんな、真剣な顔をしている。
だけど一人だけ、この人大丈夫かって言いたくなるほど満面な笑みを浮かべている人がいた。

「田島拓海か。」

こいつは一言で表すと、うるさい。そんな感じの人だ。
いっつも笑ってばっかで、明るくて元気な奴。卒業式とかで大泣きするタイプだな。
つまり、わたしとは真逆ってこと。
田島くんとわたしだったら田島くんの方が確実に人間性がいいと思う。
別にうらやましいとかも思わないけど。
< 4 / 4 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop