サザナミ少年少女探偵団Ⅰ
「季希と、友達になってあげてくれない?」
「……ぷ、あはは!!
何言ってんですか、とっくにあたしは友達になった気でいましたよ!」
「そ、そうなの?」
「はい、もっと仲良くなりたいと思いました!明日もまたお邪魔していいですか?」
鼓はほっと息を吐くと、満面の笑みを浮かべた。
「もちろん!美味しいお菓子と紅茶も用意しておくね!」
「わ、ありがとうございます!」
そして春亜はお礼もそこそこに、家に帰った―――
これから妙な事件が起こるなんて知らずに。