桜色の恋 (龍と桜とロボットと。)
『凛とした美しい姿を見せて、
跡形もなく、はかなく散っていくの。

落ちた花びらは、だれも見むきもしない。

いつも間にか、その花びらも消えて、
桜は、夢見草は、ただの『木』としか
扱われなくなるんだよ』

真剣な顔で、
みんなが私の言葉に耳を傾けてくれていた...


『夢見草が夢を見ていられるのは、
たった一ヶ月にも満たない間だけ。

風が吹けばすぐに散ってしまう
か弱い花が、どうして強い風の吹く、
春を選んで咲いたんだろうね...』




『強くて、凛としていて、
人を元気づけることのできる、
夢を見るような美しく咲く桜はね、

本当はとても
か弱くて、繊細で、はかなくて、
ひたむきで、傷つきやすい花なんだよ...?』















あれから、
まだ二週間とたっていないのに、
遠い昔のように感じるのは
一体、どうしてなんだろう。




HRが始まっても、
外に咲く桜を見つめていた
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