桜色の恋 (龍と桜とロボットと。)
「姫になってください。」



っ!


「龍桜の…桜姫になってください。
俺達の仲間になってください。」



なか、ま……

私が?
ロボットなのに…?


「もう、絶対に、傷付けさせないから。
俺達が守るから。」


ホントに…?
私なんかで、いいの………?


「龍桜に、
俺達の仲間に、なってください…!」


ガバッと一気にみんなの頭が下がる。


「っ……!」


本当に、私なんかでいいの?

ロボット、だよ…?




「わ………」


そっとみんなが顔をあげて
こっちを見る。


「私、は、
ロボット、だし、役立たず、だし
嫌われてるしっ」



「日和!」


宏明の、
真っ直ぐな透明な、声が聞こえて。


「日和!」


「日和」

「日和。」

「日和…!」



みんなの声が聞こえて。
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