桜色の恋 (龍と桜とロボットと。)
「日和」
ビクリと勝手に跳ね上がる肩。
あぁ、どうして。
「先に幹部室いっててくれるか?」
どうして私は。
「……っ」
切なげな顔をさせてしまうの。
こくりと頷いて幹部室への階段を登る。
バ、タン
弱々しい音を立てて閉まった扉を合図に
私はその場に崩れ落ちた。
もう大丈夫なんだ、って思ってからの恐怖
むけられたカッター
その場に消えていった私の助けを求める声
あざ笑う顔、笑い声
目線……