桜色の恋 (龍と桜とロボットと。)





















「日和」


ビクリと勝手に跳ね上がる肩。






あぁ、どうして。


「先に幹部室いっててくれるか?」



どうして私は。



「……っ」



切なげな顔をさせてしまうの。




こくりと頷いて幹部室への階段を登る。













バ、タン

弱々しい音を立てて閉まった扉を合図に
私はその場に崩れ落ちた。






もう大丈夫なんだ、って思ってからの恐怖



むけられたカッター

その場に消えていった私の助けを求める声

あざ笑う顔、笑い声

目線……




< 244 / 315 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop