桜色の恋 (龍と桜とロボットと。)
あれ、これどっちが上だろ…
ふわふわする、なぁ……
ゴトン、
「今の音、なんですか?」
「お、音?
知りませんよ!!」
斜め前に、倒れ込んだ。
「…すみません、小野さん。
失礼します。」
「ちょっと!?」
あぁどうしよう。
音、たてちゃった。
また怒られちゃうなぁ…
ドンドンドン、
ドタドタドタ、
床に響いてくる振動と
ぼやける視界の中のシルエット。
あの日の最後の記憶だった。