桜色の恋 (龍と桜とロボットと。)
「日和の部屋はここ。
俺が守ってやれるからな。」
蓮さんが私を入れた部屋は
ベットと机が置いてあった。
「はい、蓮さん…」
ここにいろ、とばかりに顎をしゃくって扉が閉められた。
バタン、という音を聞いてから
ベットに落ちる。
「っ、はぁ…」
お腹にそっと手を当てて息を吐く。
大丈夫。大丈夫。
蓮さんの言うことを聞いておけば、大丈夫。
「大丈夫…」
私は、
蓮さんが好きで蓮さんのために生きるんだ。
みんなとは遊びだっただけで、
みんなを裏切った人。
別に好きでもなかった。
私は、そういう人じゃないと。
蓮さんは、高倉って人と繋がってる…
「みんなを、守れる、なら…」
別にどうなったっていいや…
あちこちに飛ぶ思考回路がだんだん鈍くなる。
いつの間にか、眠りに落ちていた。