友情と恋愛
あたしは、一度考え込んだ。
あはは、気のせい気のせい…。
篤の顔をみれば、
にかっと歯をみせて、
笑っている。
あわせて、あたしも
歯をみせて笑う。

「今日は何すっか?」
篤の言うことはいつも一緒。
そう、多分…きっと……
「うーんと!なんでも!」
「んじゃ、男子等に聞くなっ」
そういい残して、
篤は去っていった。
すると...
また戻ってきた。
そう、篤が。

「あのさ、言いてぇことがあんだけど」
篤が真顔で言った。
「何?そんな真顔で!!」
あたしは、何もわからず、
くすくすと笑った。
「…実は、うわさの件なんだけど」
篤は、そっぽを向き、
照れながら言った。
「あ・あれ?嘘だってこと??」
あたしは、ちょっと緊張した。
「違うんだ…あの…」
「ほらほら!はっきり言ってよー。
違うんでしょ?」
あたしは、苦笑い。
でも、篤は、困っている顔。
「あれ・本当なんだ。」

とうとう篤は言った。

「え?」
頭の中が真っ白になった。
< 3 / 10 >

この作品をシェア

pagetop