友情と恋愛
キーンコーンカーンコーン...
チャイムが鳴る。
この時は、もう帰る時間だった。

さーって!はやくかえろー

そうあたしは、
思いながら、
下駄箱へと向かう。
すると、
下駄箱に何か紙が―..

夏川へ

「何これー?」
くすくすっと笑って、
紙をひろげた。

「え・・・?」
あたしは、
紙を落とした。

【河合篤を好きになってはダメだ。
ただの友達に恋なんておかしい】

「何これ…。
意味不明。」
いきなりの出来事で、
あたしは混乱した。

更に、下に…
【お前は、傷つく。
今が幸せであってもな】

・・・
あたしは、目に涙をためて、
走った。
走って走って、家につくまで
走り続けた。

ただの友達って言っちゃったけど..
でもっでもっ…
ただの友達に恋なんておかしくない!
おかしいわけないよ!
恋して、何が悪いの?
ただの友達でも、恋をしてもいいんだよっ

「その恋で、あたらしい何かが
生まれるんだから―…」
あたしは、涙を流して、
言った。
その涙は、
数え切れないくらい溢れてきた―…
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