君と花を愛でながら
「あ、ありがとうございます! それから……あ、ウェディング関係の仕事も、少し回してもらえるかもしれなくて」
「それは、すごい」
自分があれからどう変わったのか、何を伝えるべきなのか。
焦ってしまってしどろもどろになって、また余計に混乱して。
緊張して噴出した汗に益々混乱する私に、すっと手が差し伸べられた。
「え……」
「座りませんか。焦らなくても、ゆっくりお伺いしますから」
落ち着いた声音に、誘われるように片手を出せば、軽く引かれて隣の椅子に促される。
カウンターに背を向けて座る一瀬さんと店に溢れる花を眺めることができる、久しぶりの私の居場所。