雷獣
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「槇口....お前何しに来た。」
目の前にいる男のそう話しかける。
「おたくの”お姫さん”が目が覚めたはいいものの記憶がないって聞いてね
改めて挨拶をして思い出してもらおうかと思ってね。」
「あ゛?」
岳人が1歩前にでて威嚇をするがはるがいるしここでは喧嘩はできない。
目で岳人に伝える。
「いやいや、そんなに睨まないでくださいよ
別に今度はどうもしようとなんて思ってないんですから~
ただ、あの時話した事とか思い出してほしいだけですよ~」
思い出してほしいだと?ふざけるな。
「で、お姫さんに挨拶させてもらってもいいかな?」
「ダメに決まってんだろ、さっさと失せろよ。」
風翔も手は出さずに言う。
「取らないで、見ないで。」
そう後ろから声が聞こえる。
きっと夏惟がはるがこの男を見るのを制いてくれたんだろう。
「過保護すぎるのもよくないと思うけどな~かわいい子には旅をさせろって言うじゃん?だから”あの時” ”あんな素敵な経験”させてあげようと思ったのになぁ~男にかこまれt」
槇口が最後まで言い終える前に右頬を思わず殴った。
「ってー。もろに食らっちまったじゃんかよ。あーあ。」
「......っざけんな。遥香の前でその話は2度とするな。次は1発殴るだけじゃ済まねーぞ。」
血が頭に上って今すぐにでもこいつを気が済むまで殴りたいけど
遥香がいるしまだ学校の敷地内。騒がれてもめんどくせー。
最優先は遥香にこいつの姿を見せないようにこの場から去る事。
携帯を取り出して洸希に電話をかける。
「予定変更。学校の前まで車まわしてくれ。」