雷獣
中に入りだしてもらったスリッパに履き替える
天井が高くてゆったりとした空間のお家。

「上着預かるで」
そう優之介さんが私に言ってくれるのでお言葉に甘えて預かってもらった

「和真さんは上ですか?」

「いつもの部屋におんで」
2人が上に続く階段を登り始めたので私も後に続こうとすると

「遥香ちゃんはこっちで少ししゃべろうや、いいやろ拓哉?」

少し沈黙の後
「分かりました」と言う拓哉。

私に聞かれたくない話とかあるのかな?と思い
素直にソファーに座りなおす。

2階に上がる2人を見ていると
「遥香ちゃん、何飲む?結構なんでもあんで」

「炭酸以外なら大丈夫です」

「ほな、ホットココアでええ?」
正直ホットココアは苦手だったけど”炭酸以外”なんでもいいと言った手前
断る事が出来ずにはい。と答えた。

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