雷獣
ドタドタトともに拓哉と夏惟の声が聞こえる

「和真さん、待ってください」
「話を聞いてください!」
2人の焦った声が聞こえる。

ドタドタト聞こえる足音は優之介さんの前で止まる

「ゆう、お前そこどけ。」

「あかんあかん、女の子やでお前の気持ちもよー分かるけど
少し落ち着きや」

「落ち着いていられるかよ、雷獣のタブーをおかしたんだ。
このままにしていられるかよ。」
そう言うと目の前にいた優之介さんがよろけた。

優之介さんの前に居たのは黒髪でツーブロックの髪型をしている人だった。
優之介さんがよろけたあと、すぐに拓哉が私とその人の間に立つ。

「和真さん、話を聞いてください。」
拓哉が焦ったようにその人に言っている
”和真さん”さっき話してた先代の総長だった人だ

私は拓哉の横から顔を出して挨拶をしようとソファーから立ち上がり
拓哉の横に立つその瞬間私は和真さんに胸倉をつかまれていた。
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