雷獣
「おい、歩!!さすがにやべーかもこいつ冷たすぎる。」

「まじかよ俺、殺人者とかになりたくねーよー」

「ふざけてる場合かよ、このままここに置いていくなんてできないしバイクで連れていくこともできねーから
(けい)に電話かけろ!」

「俺かけてます!」
ふざけている歩をよそにケンが一番冷静な対応をしてくれる。

バイクの上に座ったままなのは支えずらいのでおろして駅のベンチに座らせる。

「朔さん!圭さんにつながりました!」
そういって携帯を渡してくれるケン。

「わりぃ、詳しい事は後で説明するんだけど暖房ガンガンにして1台駅に回してくんね?」

「だりぃ。ねみぃ。」

「そこを何とか!!俺殺人者になりたくねーよ」
歩が電話に割り込んんで話してくる。

「チッ。分かった。」
とりあえず車は回してくれるってことで電話を切りケンに返す。

「ケン、サンキューな。車くるまでとりあえず上着かけとくか」

「俺もかけとく~」
少しでも責任逃れしたいのか歩もベンチにもたれかかるように座っている雪に上着をかける。

雪の顔色は青白く生きているか不安になるほどだった。
車が来るまでの間歩が時々呼吸をしているか確認するほどに。

しばらくすると1台の車が駅に到着した。
中から降りてきたのは少し薄着をした圭だ。




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