雷獣

そのあとは、最後の勉強を見てもらって先輩たちとたわいもない話をした。
面会時間が終わって先輩たちが帰った後に小暮さんが部屋に来た。

「まぁ、あの子たちも毎日よく来るわね」
ふふふっと小暮さんが笑う

「毎日は申し訳ないからいいって言ったんですけど、なんだかんだ理由つけてくれて
毎日来てくれました。ほんと嬉しいです。」

そう話す遥香の顔はすっかりあの4人を信頼しきっていた表情だった。

「退院の事なんだけど明日の午前11時半までに支度を終えて退院って形で大丈夫かしら?」

「はい、大丈夫です」

「朝9時頃に精算の準備が整うと思うので受付でお願いします」

「分かりました。大変お世話になりました。」

「いえいえ、リハビリもお疲れさまでした。」
じゃ、私は戻りますと小暮さんは出ていった。

忘れないうちに連絡っと

「明日の11時半までに退院になりました。」

「了解。じゃおやすみ」

「明日はよろしくお願いします、おやすみなさい」


長かった入院生活も今日で終わりかー
結局新しいことは何も思い出せなかったな。



それもこれから少しずつ分かっていくのかな?.......。
そんな不安を抱えながら布団に入り眠りについた。
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