初雪が降るころに・・・

仕事

雪乃視点

「雪乃」

帰るとすぐに皐月が話しかけてきた。

「………なに?」

いつものこと。

いつもの……皐月。

いつもの笑顔の皐月。

でも、怖いって…



恐いって思ってしまうのは、おかしい?



「さぁ、仕事に、行こうか?」


「…ええ」

仕事…

そうか、今日は仕事の日だったのか…

本来なら、私は………






彼とは、出会うべきではなかったのかもしれない……





私は…






『忌み子』





だもの。



血に濡れた運命は、変えることなんて、出来ない。


私は、この手を、紅く染めて今日も生きてゆく。


それが、私の人生。



それが、私の………『スベテ』







これで、いいの。






そう、思って私は全てを『諦める』






そんな私を皐月がどんな目で見ていたかなんて、知るはずもなく、

ただ、いつも通り、『仕事』が始まった。

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