俺様御曹司の悩殺プロポーズ
「いいんですか!?」
「ああ。食えるだけ食え。
お前の好みを知らないから、色々と買ったまでだ。
お前以外の奴に、食わせる予定もない」
うひょーっ!と喜んで、全ての包みを開けた。
どれも作り立てなのか、まだ温かい。
贅沢に、食べたいおかずからモリモリ食べる。
アレもコレもソレもと、箸を忙しなく動かす私に対し、
風原さんはお茶を口にするだけで、箸を持たなかった。
彼は台本を片手に、赤ペンで何かを書き入れ、お仕事中。
静かな控え室には、私の食べる音と、風原さんが台本を捲る音だけが聞こえている。
その状況が10分ほど続き……
勢いよく動いていた私の箸が、止まってしまった。
お弁当と風原さんの間で視線を一往復させてから、話し掛けてみた。
「あの〜、その台本、急ぎなんですか?
今日これから収録の番組とか?」
「いや、4日後のクイズ番組の司会用」
「だったら、一緒に食べましょうよ。
一人でこんなに食べ切れないし、私だけ食べて風原さんがお仕事というのは、ちょっと……」