俺様御曹司の悩殺プロポーズ
悶々と考えていると、大きな手の平が私の頭をくしゃくしゃと撫で、
その手で引っ張り起こされた。
ソファーに座る私を置いて、風原さんは立ち上がり、
部屋の隅にある姿見の鏡の前まで行く。
彼は確か、この後も仕事で、何かの収録が入っていたと思う。
スーツのジャケットを一度脱いで、ネクタイも外し、
白いワイシャツにシワや汚れがないかを、チェックしていた。
問題がないことを確かめて、慣れた手つきでネクタイを締め直している風原さん。
すっかり仕事モードに戻った彼を、ソファーから黙って見ていた。
不安なのはきっと私だけ。
さっきの濃厚なキスに、まだドキドキしているのも、私だけ……。
じっと見ていると、鏡越しに目が合った。
私の不安な気持ちに少しは気づいてくれたのか、
風原さんは自分からこんな話をしてくれた。