俺様御曹司の悩殺プロポーズ
「こいつは基本もできていないのに、15分も枠をもらっているのかと驚き呆れた。
だが……酷いと思うのに、不思議と嫌な気持ちにならず、最後まで見てしまった。
見終えた後には、こいつは駄目だと思う気持ちから、俺の手で変えてみたいという気持ちに変わっていた。
そんな想いは初めてだ。
不思議な奴だよな、お前って。
出来の悪さも、ある意味才能なのか……」
えーと、そんなものは才能じゃないと、ツッコミ入れていいのかな?
私の余りのダメっぷりに、育ててみたくなったということ?
それって、親心的なものか、それともボランティア精神か。
うーん……私の聞きたい恋愛感情については、今のところ掠りもしない話なんですけど。
ネクタイを素敵に結び終え、ジャケットをビシッと着直すと、
風原さんはすぐにでもカメラ前に立てる状態になった。
ガラクタな私と、高級品の彼。
釣り合わないのも、大きな不安要素。
期待する言葉をくれないのはわかっているのに、つい、催促するように聞いてしまった。
「それで……私に恋愛感情を持ってくれた理由は……?」