俺様御曹司の悩殺プロポーズ
 


「こいつは基本もできていないのに、15分も枠をもらっているのかと驚き呆れた。

だが……酷いと思うのに、不思議と嫌な気持ちにならず、最後まで見てしまった。


見終えた後には、こいつは駄目だと思う気持ちから、俺の手で変えてみたいという気持ちに変わっていた。


そんな想いは初めてだ。
不思議な奴だよな、お前って。

出来の悪さも、ある意味才能なのか……」



えーと、そんなものは才能じゃないと、ツッコミ入れていいのかな?


私の余りのダメっぷりに、育ててみたくなったということ?


それって、親心的なものか、それともボランティア精神か。


うーん……私の聞きたい恋愛感情については、今のところ掠りもしない話なんですけど。



ネクタイを素敵に結び終え、ジャケットをビシッと着直すと、

風原さんはすぐにでもカメラ前に立てる状態になった。



ガラクタな私と、高級品の彼。

釣り合わないのも、大きな不安要素。


期待する言葉をくれないのはわかっているのに、つい、催促するように聞いてしまった。



「それで……私に恋愛感情を持ってくれた理由は……?」



< 279 / 452 >

この作品をシェア

pagetop