俺様御曹司の悩殺プロポーズ
小さな溜め息が後ろに聞こえて、それから彼は私の布団に入ってきた。
ぴったりと体を寄せて、風原さんは私の背中を抱きしめる。
耳元に私を諭すような、落ち着いた声が響いた。
「今夜何もしないのは、お前が泣くような理由じゃない。
モーニング・ウインドで共演している以上、今は付き合うことができない。愛の言葉一つも言ってやれない状況だ。
それなのにお前を抱くのは、男として卑怯だろ」
それが理由だと彼は教えてくれた。
それは私が思ってもみなかった理由で、すんなりと心に入ってこない。
恋人未満の状態で私を抱くのは、男として卑怯だから……?
「え……?
私の体に魅力がないからじゃないんですか?」
涙声でそう聞き返すと、風原さんの腕に力がこもる。
腰をぐっと後ろに引き寄せられ、お尻の辺りに感じたのは、何やら固い物体……。
「あ、あの、これってまさか……」
「そうだ。お前と一つの布団に入って、何の反応もないわけないだろ。
風呂の中でも危険だったが、今もかなり苦しい。
これでも精一杯の我慢をしているんだ。
性欲を理性の力で押し止めている、俺の努力を理解してくれ」