俺様御曹司の悩殺プロポーズ
斎藤部長のオフレコ発言で、私の東京行きの原因を作ったのが、風原涼だとわかってしまった。
爽やかなイケメンフェイスでニュースを読む、風原涼の姿が頭に浮かび、
それを打ち消すように、ニヤリと笑って私をからかう、特番収録後のふざけた彼を思い出した。
局長がOKしてしまったのなら、どう足掻いても、私は東京へ行かされるのだろう。
風原涼が私を欲しがる理由が、真っ当な物に思えなかった。
きっと、からかうためだ。
いじりがいのあるオモチャを見つけたとばかりに、また私を馬鹿にして遊ぶために違いない。
心の中はショックから、怒りに変わっていた。
ふんぬー!風原め!
そんな風に怒りに燃えていると、里美さんの「あれ?」という声を聞いた。
「ねぇ、春っぺ。
このコメント、もしかして……」
里美さんはノートPCを見ていた。
立ち上がって、彼女の指差す先を見る。