迷い羊に連れられて
「先生もう1回!」



あまりに嬉しくて、リクエストしてしまった。



「嫌だよ、恥ずかしい。この年だけど告白するの初めてなんだから。」



先生は照れくさそうにしながら頭をかいた。



(ダメだ..........可愛すぎる..........。)



「頼りないしたくさん傷つけてきたと思うけど、今まで困らせた分幸せにします。お付き合いしてください。」



何度も見てきたけど、今までで一番自然な笑顔を先生は私に向けた。



「はい。よろしくお願いします。」






あの日迷ったあなたに私が道を案内したように、今度は私があなたに案内される番なのかもしれません。
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