迷い羊に連れられて

Side*Yui




やっぱり慣れないベッドとは相性が悪いらしく、途中で目が覚めてしまった。

ケータイで時間を見ると、夜中の2時を過ぎていた。

ふと起き上がると、先生はテーブルに突っ伏して寝ていた。

パソコンは開きっぱなしだから、恐らく居眠りだろう。



(先生、意外とまつげ長いんだな...。)



寝顔を見て、率直に思った。




クシュン


先生が可愛いくしゃみをした途端、何かかけてあげなきゃと思い立ち、自分のコートを先生の背中にかけた。



「あ!」
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