告白作戦っ!
作戦開始?
「柚衣、一緒に帰ろ」
「帰ろ〜」


後ろから声をかけてきた二人組は、親友の沙耶(さや)ちゃんと野乃葉(ののは)ちゃん。




「あれ、今日はクラスの用事で遅くなるんじゃなかったの?」



「意外と早く終わったのよ」






私は百瀬柚衣(ももせゆい)高校2年生。



私たち3人は小学校から現在の高校2年まで同じ学校だけど、まだ一緒のクラスになったことがないの。



高校2年になって、やっと沙耶ちゃんと野乃葉ちゃんが同じクラスになったけど・・・


私だけ仲間はずれ。




「はい、これ」



沙耶ちゃんが私の頭に何かを置いた。




「何? これ?」




頭の上にのせられた袋には見覚えがある。




「誰かさんのエプロンとか三角巾とか」




沙耶ちゃんは意地悪っぽく言う。




「あ、私のだ!」




「調理室に〜置きっぱなしだったよ〜」



ゆっくりとした口調で野乃葉ちゃんが話す。




野乃葉ちゃんはゆったりとした性格で決して慌てることはない。


一度でいいから火事とか地震にあったときの顔を見てみたい。



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