告白作戦っ!

下駄箱の近くでようやく追いつくと私は息を切らせて言った。


「冗談だよね?」


「どうして?」


「そんなラブレター出したら絶対振られちゃうよ」


「えー、せっかく昨日遅くまで時間をかけて書いたのにー」


「それは嬉しいけど・・・でもダメ!」



沙耶ちゃんの口元がゆるんでいるのを見ると冗談でやっていることは分かるが、沙耶ちゃんの性格なら本当にやりかねない…(汗




「ほら…ラブレターは自分で書かなきゃ気持ちが伝わらないよ??」

「そっかあ」


とっさに出た言葉にしては説得力がある。




「そうだね。じゃあ、放課後までに書いておいてね」




沙耶ちゃんは新しいびんせんと封筒を私に渡す。





「ええ〜!!? そんなの無理だよ!!」


「もし、書けなかったらこれを出そうね」


「そんな〜…」



どうしよ〜…
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