元姫VS現姫
紅華の姫以外『謝って済む話じゃないけれど、本当にごめん。でも、俺達はお前が、美夢が必要なんだ。離れてみて、やっと分かったんだ。』
愛『私から謝られても『えっ?』って思うかもしれませんが私からも謝ります。本当にごめんなさい。でも、私の仲間に友達になって下さい。』
美『フフ、アハハハハ。本当に今度は何がしたいの?もう。私は決めたの。』
紅華『何を…?』
美『紅華の時といい、白龍の時といい思い知ったわ。《信じたらおしまい。どんなに違うと言っても信じてもらえない辛さを。そう、信じれば信じるほど裏切られた時に思う気持ちを感じる痛みを…。》』
紅華『…………。』
『もう済んだ話だし、あなた達だけには見せてあげる。ほらっ。』と言って左腕を出した。
紅華『…っ、…………。』
美夢の左腕には無数の傷があった。
今の世間で言う、リストカットの跡が…。
それも、古いのから新しいのまで…。
魄『(美夢は一体どれ程のモノを一人で背負っているのだろう。って、言っても最初にトラウマを作った原因は俺か…。)』