秘密の同居 ~secret love~

「柑菜?なに、よそ見しとるん?ほら、あーんして…」

──ドキドキ。

口を開ければ、
暖かいカレーが口に広がる。

「はい、よくできました」

満足そうな真守さん。
…私、子供扱いされてる?!

「…人の事騒がしいとか言ってるけど、あんた達もよっぽど騒がしいわ」

「俺、帰りたい…」

「千聖、いい女紹介してやるから落ち込むな」

みんなの前なのに…
真守さんは、恥ずかしくないのかなっ//

────────────

ご飯も食べ終えて、みんなで花火。

打ち上げ花火なんて無理だから…手持ち花火だけど……。

「コホッコホッ……ごめんね、ちょっと向こうで線香花火してくるねっ」

「あ、そか…柑菜苦手やったもんな」

「え?真守さんなんか言いました?」

「いや、なんにも。俺も、線香花火しに行くわ」

みんなと離れて、
倒れた大きな木に座る。

私は小さい頃から、花火の煙が苦手。
最初はいいんだけど…時間が立つと、咳が止まらなくなって……
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