ショータロー☆コンプレックス2
話が脱線しそうになったことに先生は自ら気付き、素早く軌道修正した。


「息子って言ってもその頃すでに結婚してたし、皆そこそこオジサンだったんだけどね。それなのに浮かれまくっちゃってさ。まったく、男はいつまで経っても子どもなんだから」


「じゃあ、小夜子さんはこの界隈では【マドンナ的存在】って感じだったんですね」


「そうそう。でも、陰では騒いでてもさよちゃんを目の前にするとあがっちゃってろくに話せなかったみたいだから、彼女がその事に気付いていたかどうかは定かじゃないけど。私もわざわざ奴らの胸の内を伝えてあげたりはしなかったし」


「その中の誰かが、小夜子さんの旦那さんになったんですか?」


「え!?違う違うっ。さっきも言ったけど、その頃すでにその男共は結婚していたし、どうしようもなくミーハーではあるけれど、いくらなんでも奥さんを差し置いて他の女の人に手を出すほど非常識じゃないわよ」


「でも、中には独身で、小夜子さんに熱をあげていたような方もいらしたんじゃないんですか?」


「ああ…。まぁ居たにはいたけど、もしさよちゃんと良い仲になっていたりしたら瞬く間に仲間内に知れ渡っていた筈だから、とにかく彼女の相手は私の知り合いの中にはいないわね」


先生はキッパリと言い切った。


「皆ホント、遠くから憧れの眼差しで見てただけだから」


「なるほど…」
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