ショータロー☆コンプレックス2
「そこでウチの母と知り合いになって仲良くなって、家族ぐるみの付き合いが始まったんです。小さい頃、よく遊んでもらったな~。優しくて綺麗なお姉さんで、子ども心にすごくドキドキしちゃいましたよ」


微笑みながら語られたそのエピソードに、オレはさらに引っ掛かりを覚えた。


しかし口を挟む余地は当然ないままに、話はどんどん進んで行く。


「そうね。さよちゃんは器量良しだったから。彼女が近所のアパートに入居した時、周りが騒然としたのよ。「とんでもない美人が引っ越して来た」って。さよちゃん自身は特別な事は何もしてなかったんだけど、近所に買い物に行ったり散歩したりしていただけで、もう注目の的になっちゃって。まぁ、騒いでたのは主に私の幼なじみの男共なんだけど」


「へぇ~。そうなんですか?」


「うん。ほら、さっき話に出た大通り沿いに、スーパーとか本屋とか、色々なお店が建ち並んでるでしょ?そこの息子達。今はそれぞれ店長になってるけどね」


「あぁ、そう言えばありました。という事は、あの辺のお店は区画整理があってもさほど影響を受けなかったんですね」


「私の家みたいに丸々道路拡張区域に引っ掛かって、代替え地をもらった訳ではないからね。かといって中途半端に引っ掛かったりしたらそれはそれでまた大変なんだけど……。って、それはひとまず置いといて」
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