ショータロー☆コンプレックス2
「その後、その息子さんは親戚の家に引き取られてしまったので、それ以来交流は絶たれてしまいました。最後に彼を見たのはもう16年も前の事です」
そうか。
だからさっき辻谷は子どもの安否を聞かれた時に「大学生【くらい】の年齢に……」と答えたんだ。
「旦那さんがどういう方だったか、母は詳しい事は聞いていなかったんですよね。何となく、深く追求できるような雰囲気ではなかったみたいで。それで今、もしかしたら先生が何かご存知かもしれないと思ってお聞きしたんですが」
「ううん……。その事については、ホントに何も知らないの」
先生は、何だかすっかり消沈しきった表情で力なくふるふると首を振った。
「友達と言いながら私、さよちゃんの事、実は何にも分かっていなかったのよね……」
「ふっ」とため息を吐いたあと、先生は続けた。
「でもね、言い訳になっちゃうけど、私はその当時独立してまだ数年だったから、病院を軌道に乗せるのに精一杯だったし、さよちゃんも夢があってそれを目標に頑張っていたから、お互い自分のやるべき事に情熱を注いでいて、そんなに頻繁に会っていた訳ではなかったのよ」
「そうなんですか」
「ホント、たまたまタイミングが合った時に、一緒にお茶しながら語らうくらいで」
「そもそもお二人はどういういきさつで仲良くなったんですか?」
そうか。
だからさっき辻谷は子どもの安否を聞かれた時に「大学生【くらい】の年齢に……」と答えたんだ。
「旦那さんがどういう方だったか、母は詳しい事は聞いていなかったんですよね。何となく、深く追求できるような雰囲気ではなかったみたいで。それで今、もしかしたら先生が何かご存知かもしれないと思ってお聞きしたんですが」
「ううん……。その事については、ホントに何も知らないの」
先生は、何だかすっかり消沈しきった表情で力なくふるふると首を振った。
「友達と言いながら私、さよちゃんの事、実は何にも分かっていなかったのよね……」
「ふっ」とため息を吐いたあと、先生は続けた。
「でもね、言い訳になっちゃうけど、私はその当時独立してまだ数年だったから、病院を軌道に乗せるのに精一杯だったし、さよちゃんも夢があってそれを目標に頑張っていたから、お互い自分のやるべき事に情熱を注いでいて、そんなに頻繁に会っていた訳ではなかったのよ」
「そうなんですか」
「ホント、たまたまタイミングが合った時に、一緒にお茶しながら語らうくらいで」
「そもそもお二人はどういういきさつで仲良くなったんですか?」