いつかすべてを忘れても、きみだけはずっと消えないで。


私から離れていったりするのかな。


そう思うと、怖くなった。


胸が張り裂けそうなくらい、苦しくなった。


……でも、春斗は言ってくれたよね。


“俺がまた心咲を振り向かせる。
だから心咲は安心して”


“この空にある星の何倍も、心咲を愛してる”


って。


だから私は、信じてみようと思う。


春斗がまた私を振り向かせてくれることを、
ずっと変わらず好きでいてくれることを。


春斗の幸せを願えない私は最低だって
そう分かってるけど、でも。


私は、信じたい。


春斗がくれた言葉を、愛を、約束を。


< 269 / 271 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop