いつかすべてを忘れても、きみだけはずっと消えないで。


“私ね、もし好きな人に告白されるとしたら、何かアクセサリーが欲しいな。好きな人が自分だけにくれるものって、素敵だよね”


春斗は、この時の私の言葉をちゃんと覚えてくれていた。


そして覚えてくれていただけじゃなく、きちんと形にしてくれた。


「どんだけ、優しいの……っ」


私は人目も気にせず、その場にしゃがみ込む。


そして、泣いた。


「春斗……ごめんね………っ」


気がすむまで、何度も何度も。


「こんなの、捨てられるわけないじゃん……っ」


大きな声で泣いては、涙を流した。


本当は、私だって言いたかったんだよ。


春斗が大好きって、そう言いたかった。


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