美味しいほっぺにくちづけて。
「それにな・・」



「うん?」


俺の目を見ながら昴は、つまみを口に運ぶ。昴は美味そうに食べものを食う奴だな・・・あの頃から全然、変わっていない。

頬はもうすでに、ほのかに紅いけど。


昴は、みんなを見渡してちょっと照れている素振りをする。


「それに・・・おまえらと笑えないままじゃイヤだなって思ったんだ。俺ら、お笑い好きだろ?TVとかでおもろい奴が出てきて、おまえらと笑えないのは辛かった・・・」



昴は、しみじみこれまでの五年間を振り返ってるようだった。


お笑いって、そこかよ!


「昴ちゃん、そんなこと思ってたんだな。俺もみんなと笑えないままじゃイヤだよ。」



嵐もお笑い好きだよな。嵐は優しい。


嵐ももう酔ってるのか、どことなく眠そうにしている。これからは、こうやって彼らと、色々な時間を共有し、話しをしたり、音楽を作っていくんだな。



目の前の銀河は、お酒には強いらしく、顔色をひとつも変えていなかった。



「おい、俺はお笑いなんて興味ないぞ!」




「うっそだぁ!銀ちゃん、リズムネタ大好きじゃん!良く流行りの奴を、俺にやらせんじゃん。」



「やらせてねぇ・・・」



そうそう!良く嵐にネタをやらせていた銀河。銀河は、お調子モノの嵐を良くイジる。


口ではイヤそうだけど、実はノリノリな嵐。



俺は、嬉しくて。
嬉しくて、嬉しくて、また彼らと色々な話しが出来るんだと思ったら、また泣きそうになった。




「空も、好きだろ?」



銀河が俺に聞くと、みんなは俺を見た。



「あぁ、大好きだよ!!」



お笑いも、おまえらも、大好きだ。




なぁ、小海。おまえの笑った顔がもっと見たいよ。いつも、ジメジメしてる顔をしていちゃ、勿体ないぜ?


おまえは、どんなときシアワセになる?


くよくよしてる顔も、俺の好みだけど、やっぱりシアワセな顔を見たいよ。


シアワセって、自分で決めていいんだよ。








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