一つだけ願いが叶うなら
愛叶は無自覚で天然だから自分の可愛さを理解していない。

しかも無茶ばかりする。
俺は心配で心配で仕方がない。

最近、俺のために朝早く起きて、夜も俺が帰ってくるまで待ってる。

俺は愛叶の顔色があまり良くないのを感じていたから朝ご飯とか夜ご飯を作らなくていいと言った。

何でもっと優しい言い方ができないんだと俺は自分自身に腹がたった。

案の定、愛叶は泣きそうな顔をした。
でも精一杯の笑顔で分かったと伝えてきた。

そんな愛叶の顔を見ていたくなくてすぐに家を出た。
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