大嫌いな社長に復讐を~子持ち家政婦の恋の行方は!?~修正済み。
そうしたら
アイツが、私に気づくと箸を置き近付いてきた。
えっ!?
「ちょっと何よ!?」
急にこっちに来ないでよ……。
「見せてみろ」
そう言い強引に私の左手を掴んできた。
はぁっ!?
「ちょっと、何するのよ!?」
そうすると人差し指を自分の口に付ける。
なっ!?ちょっと…。
突然の行動に心臓が大きく高鳴った。
まさか…こんな事をされるなんて思わなかった。
指をひと舐めすると
「待ってろ。絆創膏を持って来る」
そう言い立ち上がると
救急箱を取りに行ってしまう。
「……っ!?」
思わない行動に心臓が鳴りっぱなしで
動揺してしまう。
まだドキドキと高鳴っていた。
アイツは、棚から救急箱を取り出すと
何も言わずに私の人差し指に
絆創膏を付けてくれた。
「あ…ありがとう」
とりあえずお礼を言う。
「…メシの礼だ!」
アイツは、それだけ言うと
棚に救急箱を片付けに行ってしまった。