大嫌いな社長に復讐を~子持ち家政婦の恋の行方は!?~修正済み。
「……。」
私は、思わず硬直してしまう。
だって、まさか絆創膏を貼ってくれた上に
料理のお礼だとか言われるなんて
思わなかった。
馬鹿にされる事があっても
お礼なんて期待してなかったのに
何なの!?
アイツの真意が分からない。
私は、動揺してしまった。
この事は、次の日にすみれに話した。
公園に美桜を連れて遊びに行くと
すみれが声をかけてくれた。
他のママ達は、西村さんという人に
気を遣ってか目も合わせてくれないけど
近くのベンチで飲み物を飲みながら
昨日の出来事を話すとニヤニヤしながら
「梨花。あんた……。
その男に惚れられてるとちゃう?」
そう言われる。
はぁっ!?
誰が誰に…?
「ないない。そんなの絶対に無いわよ!
だって、私の会社を乗っ取った相手の嫁よ?」
嫌われる事があったとしても
惚れられる筋合いは、まったくないわ!!
「そんなの、分からんやん。
そういう男ほど
ほら、アレや。
今流行りのツンデレってヤツかも知れん」
ツンデレねぇ~。
「確かにいつもツンツンしているけど
一度も私にデレた事がないわよ?
考え過ぎではないかしら」
さすがにデレた所なんて想像が出来ないわ。