過去恋に今の鼓動を重ねたら
お湯を注いだカップ麺を持ってきて、私の前に座った。

そうだ…真島くんの転職した理由を聞こう。今が良い機会だ。


「真島くん。何度も聞きそびれていたんだけど、うちの会社に来た理由を教えてもらってもいい?」


「言ってもいいけど、河原は早く食べて寝たほうが良くない?明日も休むつもりなの?」


「明日は行きたいと思っているよ。でも、気になるから教えて」


理由を聞くのにそれほど時間はかからない。教えてもらったら、すぐ帰ってもらえばいい。

ずっと気になっていたから、聞きたい。


「分かった」


真島くんはカップ麺が食べ終わってから、口を開いた。私も玉子粥を食べ終えていた。


「俺さ、父親の転勤で転校が多かったじゃん。2年とか3年とか短い期間で動いていたから、結構しんどかったんだよね」


「うん」


「で、前の会社も割りと全国に支店があるから、転勤があるんだよ。独身だったら、転勤するのに何も問題はないんだけど、いずれ結婚してさ、子供が生まれて…転勤になったら、同じように転校させることになるじゃん?」
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