過去恋に今の鼓動を重ねたら
翌日の午後に真島くんがまた来社した。今日は課長がいたので、課長に名刺を渡しながら挨拶をしていた。


「河原さん、コピー室に案内してあげて」


「はい」


課長に呼ばれて、真島くんの前に行く。


「こっちだよ」


「うん。ありがとう」


「なんだ?二人は知り合いか?」


私たちのやり取りが砕けていたので、不思議に思ったらしい。敬語を使うべきだったかな。


「はい。中学の同級生なんです」


「そうか。じゃあ、分からないとこは何でも河原さんに聞いて」


「はい、分かりました。よろしく」


廊下に出て、経理課前にあるコピー室に行く。


「コピー室はあとどこにあるの?」


「あと2階と3階にあるから、そこが終わったら案内するから、声を掛けてね」


真島くんはカバンを開けて、メンテナンス道具を取り出す。

戻ろう…


「あ、待って」


「なに?」


何か分からないことあったかな?
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