過去恋に今の鼓動を重ねたら
どこか外国の血でも入っているのだろうか?ハーフっぽく見える。


「今日、課長は?」


思わず見惚れていた私に真島くんが、低い声で聞いてきた。少し不機嫌そうに聞こえた。


「あ、今、ちょっと出ていて不在なの。副課長がいるから呼んで来るね」


私は急いで副課長のもとに行った。

副課長がカウンターに行ったのを見届けて、自分のデスクに戻る。


「また担当変わるの?」


え?担当が変わる?

副課長の問いに聞き耳を立てた。真島くんに会えなくなるのかと気になる。


「いえ、久保田は研修中なので、一緒に連れて歩いています」


否定する真島くんの声が聞こえ、内心ホッとした。ここ2週間、まともな会話をしていないけど、姿が見られなくなるのは寂しいと思った。


「河原さん、ちょっといいかな?」


「はい」


雅也さんに呼ばれて私は立ち上がり、雅也さんのデスクに向かう。
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