過去恋に今の鼓動を重ねたら
「急ぎで悪いんだけど、この資料を作るのを手伝ってもらえる?」


「はい。今、手が空いているので大丈夫ですよ」


雅也さんから明日の会議に使うという資料を渡される。私はコピーが必要なものを持って、コピー室に行く。


「あ…」


そこには真島くんとかわいい顔の久保田くんがいた。


「あ、使う?まだ大丈夫だよ」


メンテナンスを始めるために道具を出しているところだった。


「ありがとう。少し時間かかるけど、いい?」


「うん。待ってるから。どうぞ」


私は両面で30部のコピーをするよう設定した。難なく印刷された用紙が軽快な音を立てて、出てくる。

私の後ろに立つ真島くんと久保田くんからの視線を感じて、何となく居心地の悪さを感じた。


「真島さんと河原さんはお知り合いですか?」

「ああ、中学の時の同級生なんだ」
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