はるのリベンジ
次の日、まだ薄暗い朝。
私は、道場に入る。
竹刀を取り、準備運動をして、素振りを始める。
本当は、もうちょっと寝てられるが、昨日の件で、食材集めを土方副長から仰せつかっていた。
だから、稽古はこの時しか出来ない。
しばらく、していると、汗ばんできた。
すると・・・。
ガラガラッ。
あ・・・。この人は・・・。
はる「斎藤助勤!おはようございます。」
斎藤「あぁ。おはよう。早いんだな。」
はる「はい。食材を探さなくてはいけなくて稽古がこの時間しか取れなくて。」
そう言うと、斎藤助勤は、フッと笑って、竹刀を取る。
しばらく、素振りをしている。
手合わせお願いしてもいいかな?
チラリと見ると、斎藤助勤と目が合う。
はる「あ・・・。あの!斎藤助勤!手合わせお願いしてもいいですか?」
斎藤「あぁ。」
そして、向かい合う。
この人が、もしかしたら、拷問に携わったかもしれない・・・。
そう思うと、血が逆流しているのではないかと思うほど、体が熱くなる。
はる「ヤッ!」
私は、飛び込む。
受け止められ跳ね返される。
すると、隙ができた。
はる「隙有り!」
すると、まるで、狙っていたように、避けられて、そこを突かれる。
はる「ウワッ!」
なんとか受け止める。
私だって、やられっぱなしじゃないっ!
はる「ヤッ!」
飛び込むが・・・。
パシっ。
あ・・・。負けた。
斎藤「勝負あったな。でも、なかなかの腕だ。これからも、頑張れ。」
はる「はい!あの・・・。もう一本良いですか?」
それから、何度か、手合わせしてもらうが、全敗だった。
はる「はぁ。はぁ。はぁ。あ・・・!!朝餉の用意!!」
すると、斎藤助勤が優しく笑い「行ってこい」と言われる。
私は、「ありがとうございました!」と礼をして、稽古場を出た。
斎藤助勤は、ここではどの位の腕の持ち主なんだろうか・・・。