元ヤン彼女×冷酷彼氏 【完】
そんなことが一週間続いていた。


「あ~もう!なんなの!」


「まあまあ、落ち着いてくださいですの」


放課後、喫茶店で奈々花に愚痴を聞いてもらっているところだった。


有馬遥と顔を合わせると、あっかんべーをしてきたり、蔑むように笑ってきたりと、いちいちイライラさせられた。


「なんで、こんなに顔合わせないといけないの」


「同じ学校ですししょうがないですの」


奈々花はよしよしと頭を撫でてくれた。


「奈々花~~」


奈々花の優しさに涙が出そうになっていると、今最も見たくない顔が現れた。
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