艶麗な夜華
彼と彼の知らなかった顔
「もしもし……」



「あっ、沙希?今…家?……じゃなさそうだね?」



「うん……」



「なんか元気ないけど?」



愛華のいつもの優しい声を聞いた瞬間、


また涙が込み上げる。





「どうしたの……愛華……」



「ちょっと疲れてスタッフにお店任せて休んでたんだけど、


なんか退屈でさぁ。


沙希をドライブにでも誘おうかと思ったんだけど?」



「愛華に会いたい……」



「嬉しい事言ってくれるねっ。


今すぐに迎えに行くよ」





近くのコンビニで待つ事10分。


愛華の車が駐車場に停まる。




「お待たせ!」



優しい愛華の笑顔に、


一気に気持ちが温かくなる。



「早かったね」



「急いで来ましたから!


女の子を待たせるのは好きじゃな~い」



「アハハッ」
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