艶麗な夜華
始動
朝、目を覚ますと隣に恭也はいない。



時間はちょうど8時。



寝室を出ると、


昨日は閉めきりだったカーテンが開いている。



「恭也……?」



そこに恭也の姿はなく、


静かなこの部屋の何処にもその気配は感じられなかった。



窓際に立ち、窓の外に広がる青空を眺める。







もうすでに恭也の中で、


なにかが始まっていた。


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